43番岩屋寺について

岩屋寺 本堂

43番札所岩屋寺は、尾張高野山宗の総本山で、弘法大師も訪れた由緒あるお寺で、
境内には歴史ある建物が数多く残されており、境内の奥に進むと五百羅漢像が迎えてくれます。
五百羅漢像に見守られながら、ゆっくりと山を登り、八十八の御大師さまをお参りすると、山の頂上では親大師様が私たちを迎えてくださいます。
では、知多四国43番岩屋寺について、具体的な情報を見ていきましょう。

知多四国四十三番大慈山(だいじざん)岩屋寺尾張高野山宗の基本情報

本尊 千手観世音菩薩(せんじゅかんせおんぼさつ)
開山 行基菩薩(ぎょうきぼさつ)
開基 元正天皇
御本尊真言 おん ばざら たらま きりく そわか
御詠歌 不思議とは 誰が口から 岩屋でら 千手の誓ひ 利益あらたか
住所 〒470-3322 愛知県知多郡南知多町山海間草109
電話番号 0569-62-0387
ホームページ https://www.iwayaji.jp/
公共交通機関 海っ子バス「岩屋寺」からすぐ
札所までのアクセス 42番天龍寺から約0.8㎞/番外奥之院まで約0.3㎞
地図

岩屋寺のミニ由来

  1. 霊亀元年(715年)、元正天皇の勅願所として行基により開創された。
  2. 創建当時は七堂伽藍十二坊、大門、楼門、多宝塔などが建立されるほど隆盛を極めた。
  3. 弘法大師が二度来山し、大師が使用した金銅仏具類が残されている。
  4. 親鸞から阿弥陀堂の本尊が納められた。
  5. 宝徳2年(1450年)大野城主佐治家から、一切経五千四百六十三巻の奉納を受けた(昭和25年国の重要文化財に指定)。
  6. 江戸時代、徳川家の祈願所として御黒印を授かった。
  7. 昭和26年天台宗から尾張高野山宗総本山へと改めた。

由来を深掘りしてみた

岩屋寺は、親鸞から阿弥陀堂の本尊が納められたとされています。
親鸞といえば、聖徳太子のお告げにより、浄土宗を開いた法然上人の弟子になり、その後浄土真宗を開いた人ですね。
「善人だって極楽往生できるのだから、どうして悪人にできないことがあろう」という悪人正機を唱え、多くの人々から受け入れました。
それでは、実際に岩屋寺を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきましょう。

写真で見る岩屋寺

大きな駐車場がありますので、大型車であっても余裕で停められます。
岩屋寺 駐車場

これから石柱門、階段を上って境内へと向かいます。左手に見えている建物が御手水、右手に見えているのが護摩堂になります。
岩屋寺 参道

御手水
岩屋寺 御手水

千手観世音菩薩が祀られている本堂(観音堂)。本堂の中は撮影禁止となっていました。
岩屋寺 観音堂

岩屋寺の国指定文化財には、大蔵経と金銅法具類があります。
岩屋寺 国指定文化財

西国三十三観音霊場お砂ふみ巡堂道
岩屋寺 お砂ふみ巡堂道

西国三十三観音霊場お砂ふみ巡堂道の後ろに建っている「霊宝殿」で、国指定文化財の大蔵経と金銅法具類はこちらで厳重に保管されています。
岩屋寺 霊宝殿

岩屋寺には、弘法大師が2度来山し、弘法大師が使用した金銅法具類が今も大切に保管されていますが、44番大宝寺は弘法大師のお告げにより湧き出た霊泉からは今も清らかな水が沸き出しています。

さて、岩屋寺の境内には、最初に紹介した階段と、こちらのスロープ状の参道からも行くことができます。左手に見えているのが鐘楼、右手に写っているのが阿弥陀堂になります。
岩屋寺 鐘楼 阿弥陀堂

鐘楼
岩屋寺 鐘楼

親鸞から本尊が納められたとされる阿弥陀堂
岩屋寺 阿弥陀堂

お参りの仕方をここまで丁寧に示して下さっていますので安心できます。
岩屋寺 お参りの仕方

阿弥陀如来お参りの仕方
おん あみりた ていせい からうん
三回又は七回お唱えしながら 祈念して下さい。 合掌

薬師堂
岩屋寺 薬師寺

阿弥陀如来と同様、薬師如来についても分かりやすく説明されています。
岩屋寺 お参りの仕方

薬師如来お参りの仕方
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
三回又は七回お唱えしながら祈念して下さい。 合掌

左が笠森稲荷、右に一切経蔵が建っています。経蔵(きょうぞう)は、経典や仏教に関する書物を収蔵するところです。
岩屋寺 一切経蔵

笠森稲荷
岩屋寺 笠森稲荷

一切経蔵
岩屋寺 一切経蔵

知多四国霊場の中で、経蔵のある寺院はほとんどありませんが、阿久比町にある13番札所安楽寺には、経蔵に「大正新修大蔵経」が納められています。

親大師遥拝所で参拝させていただきましたので、これから
岩屋寺 親大師遥拝所

親大師お砂ふみ道と
岩屋寺 親大師お砂ふみ道

身代弘法大師と彫られた石柱を通り過ぎ
岩屋寺 身代弘法大師

五百羅漢像に見守られ、ゆっくりと山を登ります。
岩屋寺 五百羅漢字像

八十八の御大師さまをお参りしながら、10分程山道を登っていると、ついに親大師の姿が見えてきました!でもその手前に何やら小さな小屋が・・・。
岩屋寺 八十八の御大師

ほほえみ化粧地蔵・・・?
岩屋寺 ほほえみ化粧地蔵

このような説明がなされていました。
岩屋寺 ほほえみ化粧地蔵とは

ほほえみ化粧地蔵様 心も体もいつも健康で、笑顔で過せるようお守りくださるお地蔵様で お地蔵様にお化粧をしてさしあげると美人になるというご利益もあります。夫婦円満、恋愛成就、家庭円満、子宝縁結び、身体健全、無病息災のご利益があります 尾張高野山 岩屋寺

確かにこんな笑顔を見せられたら、身も心も心もほっこりとしてしまいます。
岩屋寺 笑顔

本当に素敵な笑顔ですよね。知多四国霊場には、ほほえみ化粧地蔵と同じくらい、思わずほっこりとしてしまう程優しい笑顔に出逢えるお寺があります。それが武豊町にある25番円観寺。
円観寺にある護摩堂には、にこやかな笑顔の弘吉布袋(こうきちほてい)が祀られています。是非ご覧になってみてください。

山の頂上で私たちを迎えてくださるは親大師様も心なしかニッコリされているような・・・
岩屋寺 親大師

しっかりとお参りさせていただいた後は、本堂の中にある納経所で御朱印をいただき、次の奥之院へと妻と一緒に向かう予定です。
岩屋寺 御朱印 

岩屋寺の見どころ(親大師)

大師ケ嶽の頂上には、全長約8mもある親大師が奉安されています。奥之院開創1150年を記念して建立されたものだそうです。

43番岩屋寺から番外奥之院へのルート

岩屋寺から奥之院までは徒歩5分もかからないくらいですので、車を岩屋寺の第一駐車場に停めたままのんびりと歩いて向かっても良いかもしれません。

近くにある飲食店

【参平】
愛知県知多郡南知多町山海後田11-3
0569-62-1212
【十一家】
愛知県知多郡南知多町山海荒布越150-3
0569-62-1511

知多四国のおすすめ本

このブログを作りにあたって、たくさんの知多四国に関する本を参考にさせていただきました。その中でも特におすすめの書籍等を厳選し、ご紹介させていただきます。
知多四国のおすすめ本

最後に・・・


親大師 参った後は 来た道を 下りたハズが ん?奥之院?

奥之院の開創1150年を記念して建立されたとされる大師ケ嶽本尊親大師。恭(うやうや)しくお参りさせていただいた後、行きと同じ道を通って妻の待つ岩屋寺境内へ向かいました。
が、行けども行けども到着しません。途中、行きとは明らかに異なる景色の道を下っていることに気付きましたが、今更後戻りはできません!
どこでどう間違ったのか未だに分かりませんが、到着したのは何故か奥之院。。。 皆さんもお気をつけくださいね^^

以上【知多四国43番岩屋寺の由来・見どころ・回り方(親大師など)】でした。

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