30番医王寺について

医王寺 看板

医王寺は、かつては大井五ケ寺の中核を成すお寺でしたが、現在は利生院、宝乗院、北室院、性慶院の四院が交代制で法灯を守っています。
では、知多四国30番医王寺について、具体的な情報を見ていきましょう。

知多四国第三十番医王寺真言宗豊山派の基本情報

本尊 薬師如来
開山 弘法大師
開基 行基菩薩
御本尊真言 おん ころころ せんだり まどうぎ そわか
御詠歌 大井潟 救世の船に 棹さして 渡るも嬉し 法の医王寺
住所 〒470-3501 愛知県知多郡南知多町大井真向38
電話番号
ホームページ
公共交通機関 海っ子バス「大井」から約0.2㎞
札所までのアクセス 29番正法寺から約2.7㎞/31番利生院まですぐ
地図

医王寺のミニ由来

  1. 亀神2年(725年)行基菩薩が、現在地より西方にある「仏山」に草庵を結び(※1)、薬師如来を安置して開基したと伝わる。
  2. 弘仁5年(814年)船で三河から知多半島に渡った弘法大師が、医王寺で7日間の護摩を修法(※2)し、開山したとも伝わる。
  3. 建暦2年(1212年)現在地に再建。当時、七堂伽藍十二坊の大寺院の中心寺として隆盛を極めた。
  4. 医王寺は、大井5ケ寺の中核で、現在一山塔頭寺院の利生院、宝乗院、北室院、性慶院の四院が交代で、法橙を守っている。また、御朱印も各院が一年交代で管理している。
  • (※1)自分の家をへりくだっていうときに草庵(そうあん)といい、結ぶは作るという意味があります。
  • (※2)不動明王や愛染明王などの前に壇を築き、木などを燃やして煩悩を焼却し、併せて息災などを祈願する修法のことをいいます。

由来を別の角度から深掘りしてみた

医王寺が現在地に再建されたのは、建暦2年(1212年)ですので鎌倉時代です。
鎌倉時代は、これまで日本にはなかった新しい建築様式が、中国(宋)から伝わってきました。
奈良県の東大寺南大門で使われた「大仏様」は、大きな建築物に最適な構造で、豪快で壮大な様子が見て伺えます。
大仏様より少し後に伝わったとされる「禅宗様」は、細い木材を精密に組み上げていくもので、禅宗寺院の仏堂などに多く用いられました。
その他、古来より日本にある「和様」も、奈良地方を中心により一層発達したとされます。
それでは、実際に医王寺を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきましょう。

写真で見る医王寺

医王寺には2台分の駐車スペースがあります。満車の場合は、徒歩2~3分の距離にある北室院か性慶院に駐車スペースがあります。
医王寺 駐車場

車を降り、これから境内へと入っていきます。
医王寺 境内

階段を上ってすぐ右手にあるのがこちらの三十三観音堂です。
医王寺 三十三観音堂

左手にはこちらの総コンクリート造りの水屋がありました。
医王寺 水屋

それでは、更に階段をのぼり本堂へと進みます。医王寺では、聖徳太子や千手観音も祀られていますが、この地への移設800年を記念して、本堂、大師堂と併せ、一堂で祀られるようになりました。
医王寺 本堂

こちらが本堂中央に祀られている薬師如来像です。病魔退散、身代り、厄除の霊験があると伝えられています。
医王寺 薬師如来像

向かって右手に祀られているのが千手観音。
医王寺 千手観音

そして向かって左手に弘法大師が祀られています。一番右には聖徳太子の姿が。。
医王寺 弘法大師 聖徳太子

常滑市にある59番玉泉寺の本堂には、聖徳太子作とされる延命地蔵尊が祀られています。また玉泉寺には、水戸黄門としてよく知られている徳川光圀が着用したとされる「香台掛」が、寺宝として大切に保管されています。

本堂の一番左端の天井に飾られているのがこちらの絵馬。
医王寺 絵馬

医王寺の見どころ(大きな絵馬)

歌舞伎絵の大家・鳥居清信が歌舞伎の曽我十郎・五郎を描いたもので 享保20年(1735年)に医王寺に奉納されたものと伝えられています。



こちらは知多四国霊場三開山の一人、武田安兵衛行者のお墓です。本堂の裏に回ったところにあります。
医王寺 武田安兵衛行者のお墓

武田安兵衛行者の戒名ですが、一番最後に「安兵衛」の名前が彫られているのがお分かりいただけるではないでしょうか。
医王寺 武田安兵衛行者の戒名

阿久比町にある14番興昌寺山門左下にある行者堂では、知多四国八十八カ所霊場三開山の一人岡戸半蔵行者が祀られています。どうぞご覧になってみてください。

30番医王寺から31番利生院番へのルート

医王寺、利生院、北室院、性慶院、宝乗院の五ケ寺が密集しており、全て徒歩圏内で移動できます。

近くにある飲食店

【Yamabiko】
〒470-3501 愛知県知多郡南知多町大井真向
0569-63-1853
【カフェアンコーラ】
〒470-3501 愛知県知多郡南知多町大井真向23-1

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最後に・・・


宝乗院 お参りできた ありがとう  修行大師と 安兵衛の墓

知多四国霊場三開山の一人武田安兵衛行者のお墓を、境内を歩き回りながら探していましたが、私たち夫婦ではどうしても見つけられることができませんでした。そこで、宝乗院のご住職にお尋ねするとわざわざ同行してくださりお墓のある場所とお墓の説明までしてくださいました。
また、その後上の山公園の修行大師の行き方をお聞きしたところ、お忙しい中またまた同行してくださりました。宝乗院のご住職には本当に感謝の念に堪えません。ありがとうございました。

以上【知多四国30番医王寺の由来・見どころ・回り方(武田安兵衛行者のお墓など)】でした。

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