40番影向寺について
影向寺は、安産、子育て、徐難、徐病等に霊験あらたかと広く知られているため、日本全国から数多くの祈祷の申込を受けています。
では、知多四国40番影向寺について、具体的な情報を見ていきましょう。
知多四国第四十番普門山(ふもんざん)影向寺(ようこうじ)曹洞宗の基本情報
本尊 | 十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ) |
---|---|
開山 | 祖芳宗 |
開基 | 不詳 |
御本尊真言 | おん まか きゃろにきゃ そわか |
御詠歌 | 中須をも 照らせる月の 影向寺 彼岸浄土も さやかにぞ見る |
住所 | 〒470-3412 愛知県知多郡南知多町豊浜中之浦84 |
電話番号 | 0569-65-0040 |
ホームページ | http://yougouji.com/ |
公共交通機関 | 海っ子バス「中須」よりすぐ |
札所までのアクセス | 番外浄土寺から約3.8㎞/41番西方寺まで約2.5㎞ |
地図 |
影向寺のミニ由来
- 永禄年間(1558年~70年)創立。
- かつて当地には浄心寺、影向寺、興福寺の3寺があったが、明治初年に統合され普門山影向寺となった。
- 昭和46年境内に子安観世音菩薩が建立された。
- 平成7年本堂改修が落慶。
違う角度から由来を深掘りしてみた
影向寺が創立したのが、戦国時代の永禄年間(1558年~70年)。
15世紀の終わり頃から、ポルトガルやスペイン人による海外渡航が盛んになったそうで、日本にもポルトガル人が種子島に上陸しました。
その後次々にやってくるポルトガルやスペインの宣教師たちによって、日本にもキリスト教が広まっていくようになりました。
このような時代背景の中、影向寺は創立したということですね。
それでは、実際に影向寺を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきましょう。
写真で見る影向寺
駐車場に車を停め、これから境内へと向かっていきます。
参道を進むと右手に水屋と、その向こうに何やら看板が!
水屋の屋根に四猿(見ざる・言わざる・聞かざる・せざる)が置かれていて、礼節にそむくことに注目してはいけない、耳を傾けてはいけない、言ってはいけない、行ってはいけないという孔子の論語からきているとのこと。
こちらは、四猿のうちのみ猿、言わざるの二猿です。
本堂の手前に大きな看板が
こちらのことです。
本堂正面梁の、親子龍・両側の獅子・獏(※)等の彫刻は、信州下諏訪立川流名工立木音四郎種清の作。必見です!
(※)獏とは、中国から日本に伝わった伝説の生き物です。
大府市にある6番札所常福寺の境内には、獏の石像が点在しています。何体あるのか数えながら回るのも楽しいですよ。
6番常福寺の始まりは、壇ノ浦の戦いで敗れた侍大将『平景清』がこの地に逃れ、草庵を結んだこととされています。常福寺には平景清の伝説が数多く伝えられており、観音堂には平景清の御位牌が大切に守られています。
本堂には、十一面観世音菩薩が祀られています。
弘法堂には、
弘法大師、子安大師、御母公大師が祀られています。
この辺りの神社には、このような注意書きが多く見られます。猫やハトが進入するようです。
こちらは子安観音霊場入口。影向寺は、安産、子育て等に霊験あらたかと知られ、全国から祈祷の申込があるようです。
知多四国霊場には、安産にご利益のある寺院が数多くあります。篠島にある番外西方寺の安産弥陀もその内の一つで、島内の女性から篤い信仰を受けています。どうぞご覧になってみてください。
番外札所西方寺は、篠島港を一望できる高台にあります。御本尊の阿弥陀如来は真綿の帽子を付けておられ、真綿は安産の御守としてかつて島の女性たちに授けられていました。今でも安産阿弥陀として篤い信仰を集めています。
赤い橋を渡ったところで、子安観世音菩薩、水子地蔵尊等が祀られています。
こちら、たまたま撮れた「子安観音音菩薩と妻」
子安観世音菩薩台座下の地下室には、生まれた年による守護仏十二支の守り本尊八体が祀られています。災難から逃れ、幸福を開拓するもので、例えば丑年寅年の人は、虚空蔵菩薩が守り本尊となっています。
その他の守護仏十二支の守り本尊は次のとおりです。
千手観音菩薩 | 子年生まれ |
---|---|
虚空蔵菩薩 | 丑年・寅年生まれ |
文殊菩薩 | 卯年生まれ |
普賢菩薩 | 辰年・巳年生まれ |
勢至菩薩 | 午年生まれ |
大日如来 | 未年・申年生まれ |
不動明王 | 酉年生まれ |
八幡大菩薩 | 戌年・亥年生まれ |
さて、私たちは御朱印をいただいた後、手造りの「お香が香る鶴しおり」を購入させていただきました。
ラベンダーとイランイランの二種類を購入しましたが良き匂いです^^ ありがとうございました♪
40番影向寺から41番西方寺へのルート
R247を内海方面に進み、「山海」の交差点を越えたら右手に見えてきます。
近くにある飲食店
【まるは本館】
〒470-3412 愛知県知多郡南知多町豊浜中村80
0569-65-0814
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最後に・・・
見ざる、言わざる、聞かざるの三猿はよく知られていますが、それに「せざる」を加えて四つの戒めを説いています。この四つ目のせざるには、感覚器官と言語器官を制御するという前置きがあって、最終的には『正しく行う』ことであると孔子は説いているそうです。
「せざる」という言葉からは、何もしないという消極的なイメージにとらわれがちですが、そうではなくその先には能動的な実践を促していたようです。
以上【知多四国40番影向寺の由来・見どころ・回り方(立川流彫刻など)】でした。