36番遍照寺について
遍照寺は、医王寺12坊の一つとして開かれましたが、医王寺が全山焼失した後、ここ師崎で再建されたお寺です。
知多四国霊場で唯一、ご本尊に弁財天をお祀りしています。
また別堂には、お遍路さんの道中の安全を願うお手引大師も祀られています。
では、知多四国36番遍照寺について、具体的な情報を見ていきましょう。
知多四国三十六番天永山(てんえいざん)遍照寺(へんしょうじ)真言宗豊山派の基本情報
本尊 | 弁財天 |
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開山 | 舜盛和尚(しゅんせいわじょう) |
開基 | 行基菩薩(ぎょうきぼさつ) |
御本尊真言 | おん そらそばていえい そわか |
御詠歌 | 巡り来て 友待つ筈の 遍照寺 いざや急がん 西浦の里 |
住所 | 〒470-3503 愛知県知多郡南知多町師崎栄村15 |
電話番号 | 0569-63-0460 |
ホームページ | |
公共交通機関 | 海っ子バス「師崎東口」より約0.2㎞ |
札所までのアクセス | 35番成願寺から1.8約㎞/師崎港まで約0.7㎞ |
地図 |
遍照寺のミニ由来
- 神亀2年(725年)行基により大井の医王寺十二坊の一院として開創されました。
- 健暦2年(1212年)の火災により医王寺が消失したため、師崎に移り再興されました。
- 本尊に弁財天を祀る知多四国霊場で唯一の寺。
- 本堂には、弁財天と共に弘法大師と如意輪観音が祀られている。
由来を深掘りしてみた
遍照寺が開創されたのが、神亀2年(725年)ですので奈良時代です。
奈良に遷都されたのが710年ですが、この時代の天皇や貴族の暮らしはとても華やかである一方で、
一般の人たちの生活は大変貧しく、重い税や度重なる飢饉や病気などに苦しみ、争いごとも絶えなかったといいます。
聖武天皇は、この状況を打破するべく仏教の力にすがり、仏教を基盤に国を一つにまとめていこうと考えました。
こうして、奈良の大仏造りがスタートしたんですね。
それでは、実際に遍照寺を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきましょう。
写真で見る遍照寺
駐車場は手前2台分が遍照寺の参拝者が停められます。
白壁によく映える赤門をくぐっていくと
遍照寺と同じように、同じ南知多町内にある31番利生院の山門も、綺麗な朱色です。是非チェックしてみてください。
31番利生院は、医王寺12坊の一つとして開かれました。本尊は、不動明王で、毎年1月28日の初不動は息災護摩供が行われます。寺宝の両界曼荼羅は、昭和9年の弘法大師1100年御遠忌に、奈良県にある室生寺より授けられたものです。
左手に昭和55年10月14日に建立された『等身大の弁財尊天の銅像』が建っています。
本堂は赤門をくぐった真正面にあります。
中央に祀られているのが
ご本尊弁財天
本堂向かって右側に弘法大師
左側に如意輪観音が祀られています。
遍照寺は静かで趣きのある雰囲気を感じました。納経所で御朱印をいただきましたので続いて師崎港へ向かいます。
遍照寺は、知多四国霊場では唯一本尊に弁財天を祀る寺です。像は厨子の中で祀られていますので、その姿を拝観することはできませんが、境内に建立された等身大の銅像を、誰でも拝観することができます。
参拝を終えましたので、次はいよいよ篠島・日間賀島です。最初は篠島にある「38番正法禅寺」へ向かいます!
36番遍照寺から次の札所(師崎港へのルート)
師崎港まではおよそ1㎞です。車であれば数分で到着します。徒歩の場合は、バスを使っても良いですが、時間が許せば、のんびりと師崎の町を散策しながら歩くのも良いかもしれません。
遍照寺を出発後、R247を師崎港方面に進み「幡豆岬」の交差点を左折します。
しばらく進むと数分で師崎港に到着します。
時間が合えば、南知多町の運営する巡回バス「海っ子」を利用するのも良いでしょう。
切符はこちらで販売しています。
乗船はこちらから。
日間賀島も篠島も師崎港からの直行便であれば10分で到着します。
近くにある飲食店
【朝日屋】
〒470-3503 愛知県知多郡知多郡南知多町師崎朝日町2-35
0569-63-0089
あなたに最適な知多四国の回り方はどれ?
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最後に・・・
ここ遍照寺は、知多四国霊場の中で、半島最南端に位置する寺院ですので、大府市にある1番札所曹源寺から始まったお遍路の旅も、折り返し地点に到着。次からは、いよいよ日間賀島、篠島にある札所へと高速船で向かいます。
子どもの頃の遠足前のように、緊張と興奮が入り交じり、いま童心に帰っています。
以上【知多四国36番遍照寺の由来・見どころ・回り方(弁財尊天など)】でした。