番外西方寺について
西方寺が月山篠山霊場ということから、御宝印は三日月になっています。
月山篠山霊場とは、本四国の土佐国の元月山大勢至菩薩と伊予国の元篠山大権現十一面観世音菩薩のことを指します。
では、知多四国番外西方寺について、具体的な情報を見ていきましょう。
知多四国番外寂静山西方寺浄土宗の基本情報
本尊 | 阿弥陀如来 |
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開山 | 安誉上人 |
開基 | 安誉上人 |
御本尊真言 | おん あみりた ていせい から うん |
御詠歌 | 皆人の 願ふ浄土は 何処方ぞ 月もかたむく 西方の寺 |
住所 | 〒470-3505 愛知県知多郡南知多町篠島照浜3 |
電話番号 | 0569-67-2114 |
ホームページ | http://www.saihoji.net/ |
公共交通機関 | 篠島港から約1.2㎞ |
札所までのアクセス | 38番正法禅寺から約0.3㎞/39番医徳院まで約0.3㎞ |
地図 |
番外西方寺のミニ由来
- 永正13年(1516年)に創建された。
- 武田信玄作と伝えられる火度見善光寺如来が祀られている。
- この火度見善光寺如来は、拝観した者は短命になるといわれ、当寺は寺社奉行の命令で開帳されたと伝えられる。
由来を深掘りしてみた
西方寺には、武田信玄作と伝えられる火度見善光寺如来が安置されていますが、
武田信玄といえば、風林火山の旗で有名な甲斐の虎と恐れられた戦国武将ですね。
戦国一の“いくさ上手”ともいわれ、上杉謙信、織田信長、今川氏真、徳川家康らとも戦っています。
一方で、「甲州法度之次第」を制定し領国を治め、洪水を防ぐために「信玄堤」を築くなど、政治的手腕もいかんなく発揮しました。
そんな武田信玄が作ったとされる火度見善光寺如来が、ここ西方寺に祀られているんですね。
それでは、実際に西方寺を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきましょう。
写真で見る西方寺
御本尊阿弥陀如来が祀られる本堂
阿弥陀如来は、安産に霊験があり「安産弥陀」と呼ばれ信仰を集めているとのこと。
御本尊の阿弥陀如来は真綿の帽子を付けています(毎年10月~4月)。この綿は、安産の御守としてかつて島の女性たちに授けられていたそうで、今でも安産阿弥陀として篤い信仰を集めています。
正法禅寺から西方寺へ来ると、境内に入ってすぐ左手にあるのがこちらの弘法堂。
中央に弘法大師、向かって右側に十王佛、伏見稲荷が祀られています。
境内には石仏の弘法さまも参拝者をお迎えしてくださいます。
不在でしたので自分で御朱印を押させていただき、次は医徳院へ向かいます。
39番札所医徳院へ向かう参道の脇に佇むの帝井(みかどい)です。南北時代の天皇が、この島に滞在した際使っていたといわれる井戸です。
番外西方寺から39番医徳院へのルート
39番札所医徳院までは、看板が至るところにありますので、その通りに進めば
到着します!
知多四国のおすすめ本
このブログを作りにあたって、たくさんの知多四国に関する本を参考にさせていただきました。その中でも特におすすめの書籍等を厳選し、ご紹介させていただきます。
→知多四国のおすすめ本
最後に・・・
西方寺御本尊の阿弥陀如来が、毎年10月~4月にかけ被るのが真綿の帽子。その真綿は、安産の御守として篠島の女性たちに授けられていて、そして今でも安産阿弥陀として篤い信仰を集めているそうです。
以上【知多四国番外西方寺の由来・見どころ・回り方(阿弥陀如来など)】でした。