34番性慶院について

性慶院 石柱

昭和30年代、県道大井豊浜線が大井五ケ寺の敷地内を通ることになり、性慶院と北室院は、医王寺・利生院・宝乗院と分断されてしまいました。
それでも、塀の色を統一したことで、一山の形式を現在も保つことができています。
では、知多四国34番性慶院について、具体的な情報を見ていきましょう。

知多四国三十四番宝珠山(ほうしゅざん)性慶院(しょうけいいん)真言宗豊山派の基本情報

本尊 青面全剛(しょうめんこんごう)
開山 弘法大師
開基 行基菩薩
御本尊真言 おん ていば やきしゃ ばんだばんだ かかかか そわか
御詠歌 来てみれば 性慶院に 花飾り 菩提の種を 結ぶうれしさ
住所 〒470-3501 愛知県知多郡南知多町大井丘ノ下1
電話番号 0569-63-0682
ホームページ
公共交通機関 海っ子バス「大井」から約0.2㎞
札所までのアクセス 33番北室院と隣接/35番成願寺まで約2㎞
地図

性慶院のミニ由来

  1. 行基により医王寺十二坊の一つ「円蔵坊」として開創された。
  2. 建暦2年(1212年)に医王寺と共に現在地に移転し、性慶院と名を改め今に至っている。
  3. 本堂左手にある福寿稲荷大明神は、賭け事にご利益があると言われることから、左右3体ずつの「おきつねさん」の顔や体が欠損している。

違った角度から由来を深掘りしてみた

性慶院が名称を改め、医王寺と共に現在地に移転したのが建暦2年(1212年)の鎌倉時代です。
鎌倉時代は、源平の合戦や不安定な政治、飢饉などによって、人々は生きる望みを無くし、やがて救いを宗教に求めていくようになりました。
そんな中、

  • 念仏を唱えることを説いた法然や親鸞
  • 踊念仏を広めた一遍
  • 座禅による悟りを開いた道元や栄西

このような新興宗教が苦しむ人々の間に広まり、成長を重ね現在に至っています。
それでは、実際に性慶院を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきましょう。

写真で見る性慶院

駐車場は道路をはさんだ反対側にあります。
性慶院 駐車場

山門横の掲示板に貼られていました。全て納得です。
性慶院 格言

『冷たいようで温かいのが人の心 浅いようで深いのが心の傷 小さいようで大きいのが欲 簡単なようで難しいのが正直 うっとうしいようで安心できるのが親』

これから山門をくぐって境内へ向かいます。
性慶院 山門

山門をくぐって直ぐ左手に水屋があります。
性慶院 水屋

まっすぐ進めば本堂です。
性慶院 本堂

御本尊「青面金剛」は、庚申の晩の一夜だけの御開帳となっています。
性慶院 青面金剛

「東海テレビ スイッチ! はじめまして 知多半島を歩く の中でご住職が、青面金剛(しょうめんこんごう)は千手観音の弟子で、教えを受けてこれから仏道で修行をしていこうとされている方。6本の手には大小の刀や弓矢を持ったりとたくましい、しかも顔も怖い仏様、けど心は優しい。争いなんかは決して起こさないよう、上手にみなさんを教えていく、それで更に技能とか技術を教えられる仏様」と仰っていました。

赤い鳥居のトンネルを抜けたところでは
性慶院 鳥居

福寿稲荷大明神が祀られています。
性慶院 福寿稲荷大明神

堂の前にはおきつねさんが鎮座していますが、賭け事にご利益がある「おきつねさん」は身体の一部が欠損しています。
性慶院 おきつねさん

性慶院の見どころ(おきつねさん)

性慶院の本堂向かって左手には、福寿稲荷大明神が祀られていますが、堂の前に左右三体ずつ「おきつねさん」が鎮座しています。ところが、よくみると所々身体の一部が欠損していることに気付きます。
おきつねさんが賭け事にご利益があるということから、心無い参拝者が削り取って持ち帰ってしまったともいわれています。

性慶院 賭け事

34番性慶院から35番成願寺へのルート

R247を師崎方面へ走ると右側に看板が見えてきます。そこを右折すると成願寺駐車場に到着します。

大井漁港前の交差点を右折します。
成願寺 ルート

右斜め前に進みます。
成願寺 ルート

ここを右折します。
成願寺 ルート

成願寺も看板がある突き当りを右折します。
成願寺 ルート

右手に成願寺が見えてきます。駐車場はすぐ前にあります。
成願寺 駐車場

近くにある飲食店

カフェ&レスト「やまびこ」
営業時間:8:00~17:00
定休日:木曜日・金曜日

知多四国のおすすめ本

このブログを作りにあたって、たくさんの知多四国に関する本を参考にさせていただきました。その中でも特におすすめの書籍等を厳選し、ご紹介させていただきます。
知多四国のおすすめ本

最後に・・・


性慶院 おきつねさんの 頭と耳がない そんなことしてまで 勝ちたいのか・・・

賭け事にご利益があるということから、そのご利益にあやかろうとおきつねさんの身体の一部を持ち帰ってしまった参拝者がいたといいます。それが事実なら、まさに「小さいようで大きいのが欲」ですね。

以上【知多四国34番性慶院の由来・見どころ・回り方(おきつねさんなど)】でした。

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