61番高讃寺について
60番札所安楽寺を出発し、国道247号線を名古屋方面へ進めば、やがて右側に高讃寺は見えてきます。
非常に分かりやすいルートですので、道に迷うこともないハズ。
安楽寺を出発してすぐ「多賀の里農畜水産物直売所」がありますので、途中寄り道して地元で採れた新鮮な農産物を楽しむのもおすすめです。
では、知多四国61番高讃寺について、具体的な情報を見ていきましょう。
知多四国第61番御嶽山(みたけざん)高讃寺(こうさんじ)天台宗の基本情報
本尊 | 聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ) |
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開山 | 天武天皇 |
開基 | 行基菩薩(ぎょうきぼさつ) |
御本尊真言 | おん あろりきゃ そわか |
御詠歌 | 張り挙げて 仏の功徳 高讃寺 あのよまでもと 響け渡らめ |
住所 | 愛知県常滑市西阿野字阿野峪71-1 |
電話番号 | 0569-35-3175 |
ホームページ | |
公共交通機関 | 名鉄常滑駅よりバス「阿野」下車、東へ1㎞ |
札所までのアクセス | 60番札所安楽寺から約2.3㎞/62番札所洞雲寺まで約1.5㎞ |
地図 |
高讃寺のミニ由来
- 白鳳12年(684年)行基により、天武天皇の勅願寺(※)として創建された。
- かつては、七堂伽藍を有する大寺院として広く知られ、43番岩屋寺、82番観福寺と共に「知多三山」と呼ばれていた。
- 天文6年(1537年)戦火に巻き込まれ堂塔未坊のほとんどを失った。
- 文禄年間(1592年から91596年)にも兵火に襲われ、南の坊一院を残すのみとなった。
(※)勅願寺(ちょくがんじ)とは、時の天皇・上皇の発願により建立された寺院のことをいいます。
高讃寺の由来を深掘りしてみた
高讃寺は、天武天皇の勅願寺として創建されたのですが、天武天皇は中学の歴史の授業で習って以来ですので、天武天皇がどんな方で何をされたのか全く覚えていませんでした。
そのため改めて調べてみましたので、ご存じの方も復習のつもりでご覧いただければと思います。
天武天皇のお兄さんは、あの有名な中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)です。
お兄さんの存在が大きく、若い頃はあまり目立つことはありませんでしたが、壬申の乱で大友皇子に勝利し、天武天皇となりました。
まず初めに浄御原律令を制定し、天皇や皇室を中心とする律令体制を実施しました。
その後も、八色の姓や身分によって服装を決めるなど新しい政策も次々と打ち出したのですが、
晩年は病気がちとなり、皇后や皇子に全てを託し、自らは仏教を篤く信仰していったといわれています。
天武天皇の出生年は不明ですが、亡くなられたのは高讃寺が創建された2年後の686年です。
それでは、実際に高讃寺を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきましょう。
写真で見る高讃寺
駐車場は、R247沿い、石柱門のすぐ手前にあります。
これから緑生い茂る長い階段をのぼり仁王門へと向かいます。
仁王門に祀られている愛知県指定文化財木像仁王像
鎌倉時代に作られた仁王門に祀られている仁王像二体は、知多四国霊場最大級の大きさを誇ります。ただ、3mもの高さがありますので、何度も挑戦しましたが、全体像を写真に納めることは結局できなかったです。。。
仁王門をくぐると、寺を創建した行基菩薩の優しい眼差しに出会います。常滑出身の片岡静観製作によるものだそうです。
美浜町にある56番瑞境寺にも、片岡静観による「戦没者の慰霊観音」が祀られています。ご覧ください。
56番瑞境寺の本尊白衣観世音菩薩は、日本にある三体の内の一体と言われています。霊場参りが盛んに行われるようになった江戸時代。その当時の巡礼の人々を描いた絵がこのお寺に残されています。また東側には、瑞境寺内野間霊園があり、誰でも子安水子地蔵尊を奉安することができます。
本尊の聖観世音菩薩は平安時代に造られたものとされています。
ツバキの寺としても有名な高讃寺、境内には高さ8m樹齢350年のツバキの木があります
参拝を終え、御朱印をいただきましたので、これから62番札所洞雲寺へ向かいます。
61番高讃寺から62番洞雲寺へのルート
駐車場を出てすぐ、ファミリーマートのある交差点を右折します。
阿野町2の交差点を右折です。
JAのある交差点「阿野町3丁目」を右折です
しばらくすると右手に高讃寺の看板が見えてきます。
近くにある飲食店
高讃寺と62番洞雲寺の間に飲食店はありませんが、高讃寺近くにコンビニエンスストア「ファミリーマート」がありますし、
洞雲寺近くにはコンビニエンスストア「中央賢(ちゅうおうけん)」があります。
日本全国にあるコンビニもいいですが、ここにしかない中央賢に立ち寄られるのも良いのでは?と思います。
【中央賢】
愛知県常滑市阿野町3丁目16
0569-34-5891
知多四国のおすすめ本
このブログを作りにあたって、たくさんの知多四国に関する本を参考にさせていただきました。その中でも特におすすめの書籍等を厳選し、ご紹介させていただきます。
→知多四国のおすすめ本
最後に・・・
高讃寺境内のツバキの花が咲くと、いよいよ春がやってきたという自然界からのお知らせ。訪れた日は少しずつ咲き始めた頃でしたので、もう春はすぐそこまで来ているということですね。
以上【知多四国61番高讃寺の由来・見どころ・回り方(ツバキの花など)】でした。