63番台善院について

大善院 桜

大善院の境内にそびえる、樹齢550年を超えるイブキは、愛知県指定文化財に指定されています。
また、江戸時代に作られた双狐捧玉(そうこほうぎょく)は、常滑焼では最も古い作品の一つで、常滑市の文化財に指定されています。
そして、本堂向かって左隅にある本四国八十八カ所御砂踏霊場は、今からおよそ130年前に作られたそうです。
では、知多四国63番大善院について、具体的な情報を見ていきましょう。

知多四国第63番 補陀落山(ふだらくさん)大善院(だいぜんいん)真言宗豊山派の基本情報

本尊 十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ
開山 興覚法印(こうがくほういん)
開基 養春上人(ようしゅんほうにん)
御本尊真言 おん まか きゃろにきゃ そわか
御詠歌 十楽の 大善院に 詣で来て 仏の利益 うくる嬉しさ
住所 愛知県常滑市奥条5-20
電話番号 0569-35-3430
ホームページ
公共交通機関 名鉄常滑駅から2㎞/名鉄バス「奥栄町」から0.2㎞
札所までのアクセス 64番宝全寺から1.5㎞/65番相寺院まで0.7㎞
地図

大善院のミニ由来

  1. 戦火により61番高讃寺が荒廃するのを嘆いた養春上人が、本尊十一面観世音菩薩をこの地に移したのが始まり。
  2. 文明元年(1469年)常滑城初代城主水野忠綱が、大善院を本坊とする六坊を再建。
  3. 明応3年(1494年)大善院が常滑城の鬼門にあたることから、牛頭天皇を鎮守に中の宮を奉祀。

由来を深掘りしてみた

大善院が再建され、牛頭天皇を鎮守に中の宮を奉祀したのは、1400年代ですから室町時代ですね。
室町時代は、公家、武家、そして禅宗の文化が、複雑に入り交じったものだったといわれています。
そして「一休さん」の名で親しまれている「一休宗純」は、ちょうどこの時代を生きた禅僧です。
自分自身のことを「狂雲子」と名乗り、髭をボウボウに伸ばしたり、腰に尺八をさしたまま町をあるいたりと、仏教では禁じられたことを、人目もはばからず平気で行ったとされています。
それは、当時の大半の僧侶が、名誉心や私利私欲にばかり目を奪われていることに対する、痛烈な批判だったようなのですが、
地位や名誉やお金を追わず、常にユーモアが含まれていた一休の言動は、後世の人々からも絶大な支持を得て、
江戸時代には「一休頓智咄(いっきゅうとんちばなし)」が刊行され、その人気は子どもにまで広がっていったといわれます。
今から550年以上前に生きた方ですが、その生き様は現代社会にも十分通じるものではないでしょうか?
大善院の境内中央に立つ、550年の時を超えてきた「イブキ」を見ながら、ふとそんなことを考えてしまいました。
それでは、実際に大善院を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきましょう。

写真で見る大善院

大きな駐車場がありますので、大きな車でも安心です。
大善院 駐車場

屋根の修理がなかなか進んでいないようです。。。
大善院 本堂

こちらは冬花庵観音堂。祀られているのは、昭和19年奉安、長らく納経所脇に安置されていた平和観音菩薩です。
大善院冬花庵観音堂

厳かで神聖な趣きを感じさせる、境内中央にそびえ立つイブキ。
大善院イブキ

大善院の見どころ(イブキ)

大善院にあるイブキは常滑市天然記念物に指定されています。イブキは、下から見上げて見てみるとその大きさに改めてビックリするでしょう。その他、本四国八十八カ所御砂踏霊場、冬花庵観音堂と見所が一杯です。

本四国八十八カ所御砂踏霊場。各お寺のご本尊と弘法が一対で祀られており、その前を一つ一つ韻を踏みしめながらお参りすれば尊い功徳が得られとされています。
大善院本四国八十八カ所御砂踏霊場

63番大善院から65番相寺院へのルート

相寺院までは、700m程の距離になります。アップダウンがありますので、景観を楽しみながらのんびりと行きましょう^^

大善院を出発し坂道を登り、下り始めたところでこの場所が出てきます。矢印通り左に進んでください。
相持院アクセス

この止まれを左に進みます。
相持院アクセス

左に進んでいる途中右下を見ると相寺院!あと数分で到着です。
相持院アクセス

近くにある飲食店

【うなぎの中村屋】
愛知県常滑市奥栄町2-24
0569-35-0120
【魚魚丸 常滑店】
愛知県常滑市古社1
0569-34-7899
【長楽 常滑店】
愛知県常滑市古千代6-1
0569-35-6088

あなたに最適な知多四国の回り方はどれ?

最後に・・・


大善院 見所たくさん あったけど 大きな看板 一番の驚き

大善院は、樹齢550年を超えるイブキや本四国八十八カ所御砂踏霊場、冬花庵観音堂・・・等、見どころが盛沢山なのですが、何故か一番印象に残ったのが巨大な駐車場看板という・・・

大善院駐車場

以上【知多四国63番大善院の由来・見どころ・回り方(大きな駐車場の看板など)】でした。

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