82番観福寺について
観福寺宮殿は、鎌倉時代の建築様式を今に伝える貴重な建造物で、国の重要文化財に指定されています。
その他、本尊十一面観世音菩薩(秘仏)が愛知県の文化財、両脇で御本尊を見守る毘沙門天と不動明王は、それぞれ東海市の文化財に指定されています。
では、知多四国82番観福寺について、具体的な情報を見ていきましょう。
知多四国八十二番雨尾山観福寺天台宗の基本情報
本尊 | 十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ) |
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開山 | 不詳 |
開基 | 行基菩薩(ぎょうきぼさつ) |
御本尊真言 | おん まか きゃろにきゃ そわか |
御詠歌 | 菩提心 起りて木田の 観福寺 二世の安楽 この外になし |
住所 | 〒477-0031 愛知県東海市大田町天神下ノ上5 観福寺 |
電話番号 | 0562-32-1846 |
ホームページ | |
公共交通機関 | 名鉄高横須賀駅から約0.6㎞ 名鉄太田川駅から約1.5㎞ |
札所までのアクセス | 81龍蔵寺番から3.3約㎞/83番弥勒寺まで約1.2㎞ |
地図 |
観福寺のミニ由来
- 天宝2年(702年)行基により開創された。
- 南知多の岩屋寺、常滑の高讃寺と並び、知多三山の一つに挙げられている。
- 宝治2年(1248年)現在国の重要文化財に指定されている、本堂内宮殿が建立された。
- 宝徳2年(1450年)、寛文5年(1665年)本堂が再建された。
- 昭和34年伊勢湾台風で、中門が倒壊した他、客殿、本堂、庫裡も大きな被害を負った。
由来を深掘りしてみた
観福寺の国重要文化財「本堂内宮殿」が建立された鎌倉時代は、中国から新たな建築様式が伝わってきました。
東大寺南大門に代表される大仏様式は、大きな建造物を造る際に適した建築構造になっていて、大胆かつ豪快な様式になっているそうです。
また、円覚寺舎利殿に代表される禅宗様は、細い木材を計算し尽くした上で精密に積み上げるもので、大仏様式より少し後に日本に伝わったとされています。
観福寺の本堂内宮殿は、密教本堂の形式に忠実で、建築的な質も非常に高いものになっているそうです。
それでは、観福寺を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきましょう。
写真で見る観福寺
駐車場は道路を挟んだ、あい向かいにある「学校法人雨尾学園雨尾幼稚園」と共有となっています。大型車であっても余裕で停められる広さの駐車場です。
降車後、こちらの階段を上って境内へと向かいます。
山門前に大きなツバキが植えられていますが、門前に枝を張るこの椿は、知多四国霊場を開いた亮山阿闍梨が開創記念に植えられたものです
山門前には、亮山阿闍梨が知多四国霊場開創の記念に植えた、紅白2本の椿が枝を広げています。
この椿は、2本とも檜が芽吹くという珍木で、亮山阿闍梨の奇跡が起こしたとの声もあるとのこと。
山門をくぐって境内へと進みます。
観福寺の本堂は、江戸前期の建造物で、愛知県の文化財に指定されています。
御本尊を祀る宮殿は、鎌倉時代の建築様式を今に伝える貴重な建造物で、国の重要文化財に指定されています。
常滑市にある66番札所中之坊寺にも、国指定文化財の「絹本著色仏涅槃図(けんぽんちゃくしょくほとけねはんず)」が、寺宝として大切に保管されています。どうぞご覧ください。
66番中之坊寺、するどい眼力が印象的な弘法さまは黒弘法さまと呼ばれ親しまれています。悪い病を払い除け、子どもの虫封じにもご利益があると信仰を集めています。隣に鎮座する厄除大師の黒弘法さまは、ふりかかる災難に睨みをきかせる弘法さまです。
御本尊十一面観世音菩薩は愛知県の文化財に、両脇で御本尊を見守る毘沙門天と不動明王は、東海市の文化財に指定されています。
観福寺の水屋は、近づくと自動で水が出るようになっています。センサー式の水屋は、知多四国霊場九十八箇所中、唯一ココだけです。
本堂の横に建つ堂には、秋葉権現、愛染明王が祀られています。
観福寺には入口が二カ所あり、こちらのスロープ状の参道から境内へと行くこともできます。
参拝後、御朱印をいただきましたので、次は83番札所弥勒寺を目指します。
観福寺は、南知多にある43番岩屋寺、常滑市にある61番高讃寺と共に、知多三山の一つに数えられています。岩屋寺と高讃寺についても、まとめてありますので、どうぞご覧になってみてください。
43番岩屋寺は、弘法大師も訪れたことのある由緒あるお寺で、境内には歴史ある建物が数多く残されています。境内の奥に進むと五百羅漢像が迎えてくれます。八十八の御大師さまをお参りしながら、ゆっくりと山を登っていくと、山の頂上では親大師様が私たちを迎えてくださいます。
61番高讚寺の仁王門には、愛知県から文化財の指定を受けている、知多半島東最大の仁王像が鎮座しています。門をくぐれば寺を創建した行基菩薩が迎えてくれます。境内には高さ8m樹齢350年のツバキの木があり、赤い椿の花が毎年春の訪れを教えてくれます。
82番観福寺から83番弥勒寺へのルート
観福寺を出発後、交差点「城之腰」を左折します。
続いて「寺下」の交差点を左折します。
標識の所を右折すると弥勒寺に到着します。
近くにある飲食店
【コメダ珈琲店 太田川店】
愛知県東海市大田町東畑158
0562-85-6185
【スシロー 東海店】
愛知県東海市大田町西ノ脇97
0562-31-0907
【長楽 東海店】
愛知県東海市高横須賀町 古茂53
0562-33-3995
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最後に・・・
国の重要文化財に指定されている「観福寺本堂内宮殿」、県の文化財に指定されている「十一面観世音菩薩」そして、東海市の指定を受けている文化財に至っては、「両界曼荼羅図」「涅槃図」「毘沙門天立像」「不動明王像」「鰐口」「毘沙門天図」「不動明王図」「愛染明王図」「釈迦三尊図」「釈迦十六善神図」「北斗曼荼羅図」「三千仏図」「つぶらしい」と、観福寺はまさに指定文化財の宝庫という名に相応しい寺院です。
以上【知多四国82番観福寺の由来・見どころ・回り方(指定文化財など)】でした。