86番観音寺について
知多四国霊場会が推奨する、車での推薦順路は、83番弥勒寺→86番観音寺となっています。
約2.4㎞、車で10分弱の道のりです。
決して分かりづらいルートではありませんので、迷うことなくスムーズに行けるのではないかと思います。
では、知多四国86番観音寺について、具体的な情報を見ていきましょう。
知多四国八十六番大悲山(だいひざん)観音寺真言宗智山派の基本情報
本尊 | 聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ) |
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開山 | (中興開山)昌増法印 |
開基 | 不詳 |
御本尊真言 | おん あろりきゃ そわか |
御詠歌 | 一心に 願ひを加家の 観音寺 導き給へ この世後の世 |
住所 | 〒476-0003 愛知県東海市荒尾町仏供田45 |
電話番号 | 052-603-0160 |
ホームページ | |
公共交通機関 | 名鉄新日鉄前駅から約0.6㎞ |
札所までのアクセス | 83番弥勒寺から約2.4㎞/85番清水寺まで約1.9㎞ |
地図 |
観音寺のミニ由来
- 文永3年(1266年)に開創された。
- 天文年間(1532年~1555年)、昌増宝印によって中興されたが、火災で焼失。
- 天正13年(1585年)名古屋大須の宝生院鏡融法院の力添えの元再興。
- その後、後柏原天皇、豊臣秀頼の祈願所にもなった。
由来を深掘りしてみた
観音寺が開創した1266年より少し以前の世の中は、政治の混乱や飢饉などにより苦しんでいたという歴史的背景があります。
そんな中、人々は宗教に救いを求め、その結果多くの僧がそれぞれの教えを説くようになりました。
法然の「浄土宗」や親鸞の「浄土真宗」、或いは一遍の「時宗」、道元の「曹洞宗」、宗西の「臨済宗」、日蓮の「日蓮宗」など、数多くの僧侶が悟りの道を唱えたわけですが、
ほぼ同時期に、これだけの教えが人々に信じられ広まったということは、それだけ世の中の情勢が不安定で、人々が不安を抱えながら生活していた証と言えるのではないでしょうか。
因みに、観音寺の真言宗は、弘法大師が平安時代の初めに開いた、大乗仏教の宗派で日本仏教のひとつです。
それでは、実際に観音寺を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきましょう。
写真で見る観音寺
駐車場は境内にあります。
観音寺の本堂には、中央に聖観世音菩薩、向かって右に薬師如来像、左に弘法大師が祀られています。
こちらは大日如来が祀られている客殿。
東海市から文化財の指定を受けている大楠です。
こちらが細井平洲ゆかりの「草紙懸けの松」。
松の前に建っている説明によると
昔、平洲が寺子屋にいたとき、寺僧が松の下を通り掛かると、
頭上の枝に平洲がまたがって遊んでいた。そのとき、「頭の上に足をたらすとは無礼だぞ」としかった。すると平洲は「足ばかりじゃないぞ。今に学問だって、先生なんかに負けないよ」とやり返したという。そうした逸話にある松の三代目。当初の松は空襲で燃えてしまった。
とのこと。やはり、それぐらいの気概を持っていないと、後世に名を残すなんてことはできないのかもしれません。
三代目の松ということで、またがって遊べるほど成長していませんし、平洲と直接関わった松ではないです。。。
ただ、郷土の偉人細井平洲が、かつて遊んでいたという場所であることには間違いないですよね^^
お砂踏み霊場。
知多四国霊場にはたくさんのお砂踏み霊場がありますが、その中で最も歴史があるのが常滑市内にある63番大善院。常滑市の天然記念物に指定されている「イブキ「と共にご覧ください。
63番大善院には、およそ130年前に作られた本四国八十八カ所御砂踏霊場がありますが、知多四国霊場の中では一番の歴史を誇ります。各お寺のご本尊と弘法が一対で祀られていますので、その前を一つ一つ韻を踏みしめながらお参りすれば尊い功徳が得られとされてます。
それでは、次は清水寺へ向かいます。
86番観音寺から85番清水寺へのルート
清水寺まではおよそ2㎞の道のり。分かりやすい道ですが、清水寺前の道路は非常に狭いので、徐行運転を心がけてください。
「二本木」の交差点を右折します。
「富貴ノ台2」を左折します。
左側の電柱に清水寺の標識があるところを右折です(狭いので慎重に)。そのまま直進すると右手に清水寺が見えてきます。
近くにある飲食店
【ぶた韓 東海店】
愛知県東海市荒尾町辻ノ内 4
050-5487-3680
【サイゼリヤ 愛知東海店】
愛知県東海市荒尾町恵毛92-2
052-689-7261
【とまと記念館】
愛知県東海市荒尾町大城88
052-717-5533
知多四国のおすすめ本
このブログを作りにあたって、たくさんの知多四国に関する本を参考にさせていただきました。その中でも特におすすめの書籍等を厳選し、ご紹介させていただきます。
→知多四国のおすすめ本
最後に・・・
細井平洲ゆかりの松は、三代目ということですので、これから長い年月をかけ大木へと生長していきます。その間、かつての平洲のようにここでたくさん遊んで、学んで、そして後世にいつまでも語り継がれるような、第二の平洲が現れるかもしれないと勝手な妄想が広がってしまいました^^
以上【知多四国86番観音寺の由来・見どころ・回り方(細井平洲ゆかりの松など)】でした。