83番弥勒寺について
弥勒寺の山門では、仁王像が鎮座しており、静かに私たち参拝客を迎えてくれます。
御本尊弥勒菩薩(秘仏)は、お寺が開創された5月8日の御開帳となりますので、その姿を拝めることができます。
では、知多四国83番弥勒寺について、具体的な情報を見ていきましょう。
知多四国八十三番待暁山(たいぎょうさん)弥勒寺(みろくじ)真言宗智山派の基本情報
本尊 | 弥勒菩薩(みろくぼさつ) |
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開山 | 顕勒上人(けんしょうじょうにん) |
開基 | 行基菩薩(ぎょうきぼさつ) |
御本尊真言 | おん まい たれいや そわか |
御詠歌 | 限りなき 弥勒の御世に 大里の 法の御庭に となふ声明 |
住所 | 〒477-0031 愛知県東海市大田町寺下4 |
電話番号 | 050-8890-5910 |
ホームページ | http://dev-bridge.jp/mirokuji/ |
公共交通機関 | 名鉄太田川駅から約1㎞ |
札所までのアクセス | 82番観福寺から約1.2㎞/86番観音寺まで約2.4㎞ |
地図 |
弥勒寺のミニ由来
- 天平勝宝元年(749年)5月8日行基によって開創された。当時は一山六寺七堂伽藍を誇っていた。
- 関ヶ原の合戦で九鬼嘉隆の水軍がこの地に上陸したことから兵火に遭い、本尊弥勒菩薩と仁王門以外全て焼失した。
- 元禄年間(1688年~1704年)再興。
- 知多四国霊場三開祖の一人、武田安兵衛行者の錫杖(しゃくじょう)が寺宝として保管されている。
別の角度から由来を深掘りしてみた
弥勒寺は、関ヶ原の合戦で九鬼嘉隆(くきよしたか)の水軍が当地に上陸したことにより、兵火に遭ってしまったのですが、ところで九鬼嘉隆ってご存じでしたか?
九鬼嘉隆は、織田信長や豊臣秀吉らの元で九鬼水軍を率いた戦国武将です。
志摩国を支配していたそうで、江戸時代の軍記物では海賊大名として登場するとのこと。
また、現ソフトバンクホークス捕手の九鬼隆平は九鬼嘉隆の末裔です。
因みに、父親は徳島県立池田高校野球部で、甲子園全国制覇しているそうです。
それでは、弥勒寺を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきましょう。
写真で見る弥勒寺
境内にある標識通りに進むと駐車場に到着します。
弥勒菩薩が祀られる本堂。
客殿
中央に弘法大師、向かって右側に不動明王、左に興教大師が祀られています。
境内中央の拝殿に「お塔さま」と呼ばれる宝篋印塔が祀られています。
時計の針と同じ右回りに数回周りながらお参りすると願い事がかなうとのこと。
心に念じながら撫でるとご利益を受け取れるとされる五鈷杵(ごこしょ)
東浦町にある11番札所安徳寺の弘法大師は、右手に五鈷杵を持っています。
11番安徳寺で安置されている、東浦町指定文化財の薬師如来像は、左手に薬の入った壺を持ち、病気の苦しみから救ってくださる仏様で、およそ1000年前のものと推測されています。また、弘法大師が右手に持つ五鈷杵は、厄を除け身を守る密教の法具です。
山門には、平成20年に入仏落慶された仁王像が祀られています。
こちらは、約1000年前の作とされる仁王像
愛知万博で公開製作された仁王像と平安時代の作とされる一対の仁王像が、それぞれ山門に祀られています。約1000年の時を経て揃い立つ新旧の仁王像は見ごたえがあります。
83番弥勒寺から86番観音寺へのルート
弥勒寺を出発後、こちらの止まれを左折します。
「寺下」の交差点を左折です。
「二本木」の交差点を左折し、突き当りを右折すると左側に観音寺駐車場がみえてきます。
近くにある飲食店
【スパゲティハウスエシイ】
愛知県東海市大田町町畑間15?1
0562-33-4886
【うま屋ラーメン 大池公園店】
愛知県東海市富貴ノ台6丁目127
052-689-3035
【和田珈琲店 季楽(きらく)】
愛知県東海市富貴ノ台2丁目120
052-601-5557
知多四国のおすすめ本
このブログを作りにあたって、たくさんの知多四国に関する本を参考にさせていただきました。その中でも特におすすめの書籍等を厳選し、ご紹介させていただきます。
→知多四国のおすすめ本
最後に・・・
弥勒寺の山門には、「約1000年の時を経て製作された仁王像が立っている」と知り、境内中を歩き回るもなかなか見つけることができず。。。
諦めかけたその時、ふとトイレの前に立つ看板に目をやると、仁王門を指し示す矢印を発見! いやぁ、嬉しかったなぁ^^
以上【知多四国83番弥勒寺の由来・見どころ・回り方(新旧の仁王像など)】でした。