5番地蔵寺について
知多四国霊場推奨の車での順路は「84番玄猷寺→5番地蔵寺」となっており、開創当時から「4番延命寺→5番地蔵寺」というルートは使われていなかったそうです。
確かに、5番地蔵寺と、2.3.4.6番札所とは、同じ大府市内ですが距離が離れていますので、札番号順通りに回ったら非効率的ですね。
84番玄猷寺から5番地蔵寺までも、およそ3.6㎞と決して近くはないですが、分かりやすい道ですので迷うことなく到着することができると思います。
では、知多四国5番地蔵寺について、具体的な情報を見ていきましょう。
知多四国五番延命山地蔵寺曹洞宗の基本情報
本尊 | 延命地蔵大菩薩(えんめいじぞうだいぼさつ) |
---|---|
開山 | 日山天朔大和尚 |
開基 | 教岩玄ネ巨和尚 |
御本尊真言 | おん か か か びさんまえい そわか |
御詠歌 | 六道の 能化を誓う 御仏の 利益長草 この地蔵寺 |
住所 | 〒474-0052 愛知県大府市長草町本郷40 |
電話番号 | 0562-46-1963 |
ホームページ | |
公共交通機関 | JR共和駅から約1.6㎞ 知多バス「長草」からすぐ |
札所までのアクセス | 84番玄猷寺から約3.6㎞/88番円通寺まで約2.3㎞ |
地図 |
地蔵寺のミニ由来
- 天正元年(1573年)現在の地に地蔵堂が建てられたのが始まり。
- 東海市にある長源寺から教岩玄ネ巨和尚を迎い入れ開創。
- 慶長19年(1614年)伽藍を建立して、日山天朔大和尚が開山。
- 昭和46年庫裡が完成。
- 平成15年瓦葺の本堂が落慶。
由来を深掘りしてみた
天正元年(1573年)は、地蔵寺の起源ともいえる年ですが、
歴史的背景をマクロな視点で見てみると、1573年は織田信長が足利義昭を追放し、室町幕府が滅びた年でもあります。
その後到来した、安土桃山時代は、僅か30年という短い期間でしたが、日本人の生活様式が大きく変化した時代だといわれています。
鉄砲やキリスト教を始めとする、南蛮(ポルトガル・スペイン)文化の流入が大きく影響しているわけですが、
地蔵寺は、このような激動の時代の中、開創されたお寺ということですね。
それでは、実際に地蔵寺を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきます。
写真で見る地蔵寺
車はこちらの駐車場に停められます。
駐車場すぐ横にあるこちらの石段を上っていきます。
山門をくぐった真正面に見えるのは
平成15年に落慶した瓦葺の本堂です。
こちらは弘法堂の脇に建つ弘法大師像
こちらの高さ3mもある弘法大師像は、大正時代から参拝客を見守り続けているそうです。
弘法堂
弘法堂中央に延命地蔵大菩薩、向かって左側に弘法大師が鎮座。そして一番右側には釈迦の弟子「賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)」の姿があります。
知多四国霊場には、賓頭盧尊者を祀る寺院が多くありますが、美浜町にある49番吉祥寺もその内の一つです。悪い夢を良い夢に取り替えてくれる「夢違観音」と併せて、ご覧ください。
49番吉祥寺本堂の入口に祀られた夢違観音さまは、悪い夢を良い夢に取り替えてくれるという観音様です。また、秘仏の毘沙門天は行基作とも伝えられ、目の特徴から細めの毘沙門さんと呼ばれています。
参拝を終え御朱印もいただきましたので、
次は88番円通寺へ向かいます。
5番地蔵寺から88番円通寺へのルート
円通寺までは約2.3㎞。道幅も狭くないですし、分かりやすい道順になっています。
「本郷」の交差点を左折します。
「田面」を左折です。
「末広」を右折します。
鴻ノ巣の交差点を通り越し、のぼりの手前を右折。そのまま進むと円通寺駐車場へ到着します。
近くにある飲食店
【もっちゃん】
愛知県大府市市長草町田面138-5
0562-47-5618
【フジ】
愛知県大府市共西町6丁目280 ルミエール大平
0562-46-7994
【マクドナルド 大府共和店】
愛知県大府市共和町3丁目3-11
0562-48-8625
知多四国のおすすめ本
このブログを作りにあたって、たくさんの知多四国に関する本を参考にさせていただきました。その中でも特におすすめの書籍等を厳選し、ご紹介させていただきます。
→知多四国のおすすめ本
最後に・・・
地蔵寺の弘法堂脇に鎮座している弘法大師象は、大正時代からこの地で、毎日お遍路さんを見守り続けて下さっています。そのおかげもあって、毎日多くの人たちが健康で無事お参りすることができているということですね。
以上【知多四国5番地蔵寺の由来・見どころ・回り方(弘法大師象など)】でした。