53番安養院について
知多四国霊場会が推奨する車での巡拝ルートですと、51番野間大坊から53番安養院へ向かうことになります。
野間大坊から安養院までは僅かな距離ですので、周辺の景観を楽しみながら、のんびりと歩いて向かっても良いかもしれません。
では、知多四国53番安養院について、具体的な情報を見ていきましょう。
知多四国五十三番鶴林山(かくりんざん)安養院真言宗豊山派の基本情報
本尊 | 阿弥陀如来(あみだにょらい) |
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開山 | 中興深長法印 |
開基 | 白河天皇 |
御本尊真言 | おん あみりた ていせい から うん |
御詠歌 | 野間の月 見れば心の ます鏡 おのが浄土は いかでくもらん |
住所 | 〒470-3235 愛知県知多郡美浜町野間東畠ケ90-1 |
電話番号 | 0569-87-0288 |
ホームページ | |
公共交通機関 | 名鉄野間駅から約1㎞ |
札所までのアクセス | 51番野間大坊から約0.3㎞/52番密蔵院まで約0.3㎞ |
地図 |
安養院のミニ由来
- 白河天皇勅願の大御堂寺十四坊の一院「南の坊」として創建された。
- 建久元年(1190年)源頼朝が父源義朝の菩提を弔うため堂宇を再建。
- 天正11年(1583年)織田信長の三男信孝が自害した。
由来を深掘りしてみた
安養院は、白河天皇勅願の一院として創建されたということですが、白河天皇は歴史の授業で習って以来久しぶりに見聞きする名前ですので、改めて調べてみました。
白河天皇は子どもの堀河天皇に位を譲り上皇となって、いわゆる“院政”を初めて行った天皇なんですね。
その後、強い権力を維持したまま出家し法皇となりましたが、仏教に対する信仰が篤く、法勝寺や証金剛院などを建てたとのこと。
そんな白河天皇にも自分の思い通りにいかないことがあったようで
- 像兵の強訴
- 賀茂川の流れ
- 博打の流行
の3つは、意のままにならない代表格だったそうです。
逆を言えばそれ以外は何でも手に入れることができ、何でも思い通りになったということですから、絶大な力を持っていたことは間違いないですね。
それでは、実際に安養院を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきましょう。
写真で見る安養院
駐車場は決して広くはないですが門前にあります。野間大坊からは300m程しか離れていませんので、野間大坊に車を停め徒歩で安養院に参拝に来ている人もいました。
石柱門を入って境内へと進んでいきます。
右手に水屋
左手に樹齢650年の大蘇鉄
東浦町にある9番札所明徳寺にも、立派な蘇鉄や、樹齢350年超の巨木が境内に植えられています。是非チェックしてみてください。
9番明徳寺の山門をくぐると、樹齢350年の五葉松が出迎えてくれます。美しいその立ち姿に、誰もが立ち止まってしまうことでしょう。本堂には、御本尊阿弥陀如来が祀られています。毎年5月5日の「花まつり」に御開帳される秘仏歓喜天は、金運や夫婦和合にご利益があるとされています。
そしてみちびき地蔵尊が祀られていました。
本尊は、阿弥陀如来、観世音菩薩、勢至菩薩の三尊仏。
別堂に祀られているせき地蔵
別堂に祀られている、咳や喘息にご利益のあるせき地蔵は、高さ2m超の堂々とした姿に、思わず圧倒されてしまいます。
せき、喘息、その他諸病にご利益のある「お地蔵さんのお石」は300円です。
納経所で御朱印をいただきましたので、次いで52番札所密蔵院へと進みます。
由来に記載したとおり、安養院は、源頼朝が父源義朝の菩提を弔うため堂宇を再建しましたが、義朝のお墓は50番大御堂寺にあります。
50番大御堂寺のある野間は、源頼朝の父 義朝(よしとも)が非業の死を遂げた歴史の舞台です。平清盛との闘いに破れ、東北へ落ち延びる途中暗殺されてしまいました。そして大御堂寺にある源義朝の首を洗ったとされる血の池は、国家に一大事があると水が赤く染まると言い伝えられています。
53番安養院から52番密蔵院へのルート
密蔵院は、安養寺から500m程離れた場所にあります。直進するだけですので分かりやすいです。
安養寺を出て左に直進するとこの民家に出るので右折します。
密蔵院の大きな駐車場がでてきます。
近くにある飲食店
【やまに旅館】
愛知県知多郡知多郡美浜町野間東畠ケ54-4
0569-87-0039
【紅葉屋】
愛知県知多郡知多郡美浜町野間畑中9
0569-87-0113
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最後に・・・
安養院の別堂に祀られているのが、高さ2mを超す「せき地蔵」。お地蔵さんの御前には「お石」と「のど飴」が。
私自身今のところは、喉を痛めておりませんので大丈夫ですが、せき地蔵さんのご利益を求め、中には遠方からも参拝客が来られるといいます。
以上【知多四国53番安養院の由来・見どころ・回り方(せき地蔵など)】でした。