58番来応寺について
58番札所境内には、様々な仏様がお祀りされています。
分身58番弘法大師は、商売繁盛にご利益が、ぽっくり地蔵は、ぽっくり往生できますようにと、願いが掛けられる仏様です。
では、知多四国58番来応寺について、具体的な情報を見ていきましょう。
知多四国第五十八番金光山(きんこうざん)来応寺(らいおうじ)曹洞宗の基本情報
本尊 | 如意輪観音(にょいりんかんのん) |
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開山 | 一翁得公和尚 |
開基 | 来応善荷座主 |
御本尊真言 | おん はんどめい しんだまに じんばら うん |
御詠歌 | 仏徳の あまねき光り 来応寺 大悲のめぐみ 我に沿ひくる |
住所 | 愛知県常滑市大谷奥條27 |
電話番号 | 0569-37-0447 |
ホームページ | |
公共交通機関 | 名鉄常滑駅より約5㎞バス「大谷」下車 |
次の札所へのアクセス | 番外曹源寺から約0.2㎞/59番札所玉泉寺へ約0.2㎞ |
地図 |
来応寺のミニ由来
- 大正10年創建。
- 創建当時は、裏山に弘法大師と観世音菩薩を祀る観音堂があったが、現在は境内に移されている。
- 名古屋市で建材店を営んでいた寺尾勝次郎氏の元に、泥まみれの石像が持ち込まれた。それを洗って供養すると商売が繁盛した。
- 石像のご利益をもっと多くの人へ届けたいと考え、58番来応寺の大師像にそっくりだった石像を、昭和37年に寄進した。現在「分身五十八番弘法大師」として祀られている。
- 境内に祀られている「ぽっくり地蔵」は仙寿吉祥の由緒がある
由来を深掘りしてみた
分身弘法大師が58番来応寺に寄進されるきっかけとなったのが、名古屋市在住の寺尾勝次郎氏の建材店が繁盛したことです。
昭和30年代の日本は、31年の神武景気とその後の朝鮮戦争特需によって、国全体が復興に向け大きく動き始めた頃でした。
そのような時代の流れに上手くのって、寺尾勝次郎氏の建材店も大繁盛したのではないかと思うのですが、
自身は、店が繁盛したのは石地蔵のご利益だと信じ、一人でも多くの人にそれを授けたいと寄進したとのこと。
もちろん地蔵のご利益もあったとは思いますが、それも根底にその人の考え方や発する言葉や行動があった上でのこと。
謙虚な姿勢、見習わなければと思います。
それでは、実際に来応寺を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきましょう。
写真で見る来応寺
駐車場は境内にありますが、出入口が狭いため軽自動車がおすすめです。
本堂は山門を入って目と鼻の先の距離の真正面にありました
ぽっくりと往生できるようにと祀られているぽっくり地蔵
最初は「首がない地蔵」にちょっとビックリしてしまいましたが、「ぽっくり往生」の願いを込めたものと知り、有難く手を合わせました。
武豊町にある22番大日寺の境内には、びんびん元気に命終には「ころりん」の意味を成す「 ぴんころ地蔵尊」が祀られています。いつの世も、人は苦しむことなく楽に逝きたいという思いがあるのですね。
知多四国22番大日寺の御本尊大日如来は、さる、ひつじ年の守り本尊です。戦乱の世を逃れたのち、100年もの間池に埋められ、いくつもの苦難を乗り越えたと伝えられています。また、春になると弘法堂前のしだれ桜が、参拝客を迎えてくれます。
こちらが寺尾勝次郎氏から寄進された『分身五十八番弘法大師』
参拝を終え御朱印もいただきましたので、次は59番札所玉泉寺へ向かいます。
58番来応寺から次の札所へのルート
来応寺の敷地から目の前の道路に出る際は要注意です。左右ともに見通しが悪い上に、意外に交通量が多いです。
こちらの58番来応寺の山門を出て、右に200m程進めば、59番玉泉寺はすぐに見えてきますので、迷うことはほとんどないと思います。
飲食店は?
道路を挟んだ目の前に「春華堂」という八百屋さんがあります。このお店で販売しているミカンは安くて美味しいのでおすすめです。
知多四国のおすすめ本
このブログを作りにあたって、たくさんの知多四国に関する本を参考にさせていただきました。その中でも特におすすめの書籍等を厳選し、ご紹介させていただきます。
→知多四国のおすすめ本
最後に・・・
出入口が非常に狭く、目の前の道路は狭い上に、交通量が多いです。本当に慎重に発車しないと危険ですので、十二分に注意してください。
以上【知多四国58番来応寺の由来・見どころ・回り方(境内から道路に出る際は見通しが悪いので要注意)】でした。