64番宝全寺について
札所の番号通りですと、62番洞雲寺→63番大善院→64番宝全寺と回るところですが、
各寺院の位置を考えると、62番洞雲寺→64番宝全寺→63番大善院という順番が、一番効率よくスムーズに回ることができます。
洞雲寺から宝全寺まではおよそ2.5㎞。宝全寺周辺は道幅が狭いので、運転には十分お気を付けください。
では、知多四国64番宝全寺について、具体的な情報を見ていきましょう。
知多四国第64番 世昌山(せしょうざん)宝全寺(ほうぜんじ)曹洞宗の基本情報
本尊 | 十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ) |
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開山 | 雲騰龍吟(うんとうりゅうぎん)大和尚 |
開基 | 伊藤嘉蔵(よしぞう) |
御本尊真言 | おん まか きゃろにきゃ そわか |
御詠歌 | 宝積む 全き寺の 鐘の声 寂滅為薬と 響く入相 |
住所 | 愛知県常滑市本町2-248 |
電話番号 | 0569-35-4404 |
ホームページ | |
公共交通機関 | 名鉄常滑駅から1.2㎞/名鉄バス「アグリス本館前」から0.2㎞ |
札所までのアクセス | 62番洞雲寺から約2.5㎞/63番大善院まで約1.5㎞ |
地図 |
宝全寺のミニ由来
- 天正元年(1573年)創建。
- 以降、経緯の詳細は不明だが、廃仏毀釈の際、近隣の村落から一つの御堂が移されたとされている。
- 境内には、三十三観音、十王堂、秋葉堂、三宝荒神堂、弘法堂、金毘羅堂、地蔵堂が建ち並んでいる。
- 寺宝に地獄絵図四十三軸がある。
由来を深掘りしてみた
宝全寺が創建された1573年といえば、織田信長が時の将軍足利義昭を倒し、室町幕府が滅びた年ですね。
安土桃山時代、桃山文化が幕開けした年です。
安土桃山時代は、振り返ってみればわずか30年ほどの短い期間でしたが、天下統一を目指す戦国大名や豪商らによって、非常に華やかで力強い文化が作りだされました。
例えば、建築における安土桃山時代を象徴するものといえば、城郭建築や書院造りの建築物が挙げられるでしょう。
金箔を使った障屏画や彫刻が施された建造物は、この時代の特徴を表しています。
大規模な建築に呼応するかのように、狩野永徳に代表されるような力強い画風に雄大な構図の絵画が、数多く生まれたのもこの時代でした。
宝全寺の境内に建つ多くの堂や寺宝でもある地獄絵図四十三軸が、安土桃山時代のものというわけではありませんが、
「何かしら繋がりがあるのかも!?」
何てことを想像しながらお詣りするとワクワクしてきます^^
それでは、実際に宝全寺を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきましょう。
写真で見る宝全寺
車が3台程度停められる駐車場が、石柱門向かって右側にあります。
歴史を感じとることのできる石柱門
石柱門を入って左側に建っています。向かって左側が「三十三観音・十王堂」右側が「秋葉三尺坊・大権現堂」
その隣に建つのが弘法大師堂
石柱門を入ってすぐ右手にある地蔵堂に「いぼとり地蔵」と「ガンふうじ地蔵」が祀られています。
山門をくぐってすぐの右手側に建つ地蔵堂に、「いぼとり地蔵」と「ガンふうじ地蔵」が二体並んで祀られています。いぼとり地蔵は、患部を小石で撫でて病気の平癒を祈り、治ったら小石をお返しすることになっています。
こちらが十一面観音本堂
本堂横に建つ金毘羅堂。屋根の両端に「天狗の瓦」が置かれています。伊勢湾台風の被害で鼻が欠けてしまったそうですが、それでも今なお多くの参拝者を日々見守ってます。
参拝を終え、御朱印もいただきましたので、続いて63番札所大善院へ向かいます。
64番宝全寺から63番大善院へのルート
宝全寺を出発し、橋を渡ってすぐのこの場所を右折です
車一台しか通れません。左折です。
奥条6丁目の信号を左折です。看板も出ているので分かりやすいですが、とにかく狭いです。
近くにある飲食店
【ちゃんぽん屋】
愛知県常滑市市場町4丁目1番地
【三角庵】
愛知県常滑市保示町1丁目5
0569-35-2775
【ビルバンテ】
愛知県常滑市山方町1丁目5
0569-58-2833
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最後に・・・
宝全寺周辺の道幅はビックリするほど狭いです。ただ周辺には普通車がたくさん駐車されていましたので、多分慣れればどうってことはないのでしょうけど、初めての人は戸惑ってしまいます。
以上【知多四国64番宝全寺の由来・見どころ・回り方(駐車場は3台まで、周辺道路は狭し)】でした。