47番持宝院について

寺宝院 大師入定庭園

寺宝院は、伊勢湾台風で倒木するまでは、桜の名所として知られていたとのこと。
実際に長い石段を上り、眼下を望んでみたところ、目の前に広がる景色は実に壮大で気持ちが良かったです。
満開の桜が咲き誇った頃は、さぞ美しかっただろうということは想像に難くありません。
では、知多四国47番持宝院について、具体的な情報を見ていきましょう。

知多四国第四十七番井際山(いざわさん)持宝院真言宗豊山派の基本情報

本尊 如意輪観音(にょいりんかんのん)
開山 金尊(きんそん)上人
開基 行基菩薩(ぎょうきぼさつ)
御本尊真言 おん はんどめい しんだまに じんばら うん
御詠歌 持宝院 岸の花見る 人もまた 心花咲く 如意輪のとく
住所 〒470-3321 愛知県知多郡南知多町内海林之峯66
電話番号 0569-62-0498
ホームページ http://koubousama.p-kit.com/
公共交通機関 名鉄内海駅から約0.5㎞
札所までのアクセス 46番如意輪寺から約1.1㎞/48番良参寺まで約4㎞
地図

持宝院のミニ由来

  1. 行基の開創と伝わる一山九院の居刹、観福寺の一院として創建された。
  2. 応永の初め(1394年)、馬場村から現在地へ移転したとされる。
  3. 中興開山の金尊上人によって復興された。

由来を深掘りしてみた

知多四国霊場を巡拝していますと、『行基』の名をよく見聞ききするようになりましが、恥ずかしながら、行基についてはよく知らなかったので調べてみました。
調べたことを、ここで共有させていただきますので、ご存じの方も復習のつもりでお読みいただければと思います。
行基(668年~749年)は18歳で出家し僧侶となりました。
当時は国家仏教の時代。僧侶は寺院の中で仏教を学び、政府主催の宗教行事に参加さえしておけば良かったのですが、
行基はそれだけには留まらず、重い年貢に苦しみ、貧しい生活を余儀なくされていた人々に、直接教えを説き、救い出そうとしました。
当初朝廷は、行基の活動を禁じ弾圧したのですが、人々の行基への信仰は深まる一方。
そして、「社会不安と政治の混乱を仏教の力で何とかしたい」と考えていた、聖武天皇からの支持を受けたことで、弾圧も徐々になくなりました。
こうした行基の熱心な布教活動によって、仏教信仰の裾野が幅広く開かれることになり、今の知多四国霊場へと繋がっていったということですね。
それでは、実際に持宝院を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきます。

写真で見る持宝院

車は境内まで上ってこちらの駐車することができますが、ここに辿り着くまでの道が狭いため要注意です。
持宝院 駐車場

身代不動尊、弘法大師、寿老神が安置されている本堂
持宝院 本堂

境内中央辺りに祀られている不動明王
持宝院 不動明王

本堂すぐ脇に祀られている水子地蔵と賓頭盧尊者
持宝院 賓頭盧尊者

弘法大師入定を21の石を使って現わした庭
持宝院 大師入定

持宝院の見どころ(21の石で大師入定を表現した庭園 )

境内にる庭園は、室町時代の様式を模した枯山水庭園となっています。
弘法大師入定が21の石を使って表現されており、東に薬師如来、西に阿弥陀、南に釈迦を祀っています。

半田市にある番外札所東光寺には、弘法大師62年間の生涯を、一年につき一体で表した年弘法があります。

納経所で御朱印をいただきましたので、次は48番札所良参寺へ向かいます。
持宝院 御朱印

47番寺宝院から48番良参寺へのルート

寺宝院を出て直進するとこの交差点に出ますので右折します。
良参寺 ルート

R247を右折し常滑方面へ進みます。
良参寺 ルート

右手に看板が出てきますので右折します。
良参寺 ルート

そのまま進むとこちらの看板が出てきますので右折です。
良参寺 ルート

左側に良参寺が見えてきます。駐車場は少々狭めです^^:
良参寺 駐車場

近くにある飲食店

【万福】
愛知県知多郡南知多町内海先苅171-4
0569-62-2621
【うつみ食堂】
愛知県知多郡南知多町内海城下66-3
0569-64-0555
【やまはん】
愛知県知多郡南知多町内海亥新田54-1
0569-62-0809

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最後に・・・


寺宝院 大師の入定 あらわすは 大小様々 数々の石

弘法大師の入定を、大小様々な大きさの21の石で、表現されたとされる庭園。
これぞ日本人のなせる技だといえるのではないでしょうか。

以上【知多四国47番持宝院の由来・見どころ・回り方(大師入定庭園など)】でした。

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