76番如意寺について
74番密厳寺から76番如意寺までは僅かな距離。
如意寺には寺宝として、約600巻の大般若波羅密多経が大切に保管されているとのこと。
では、知多四国76番如意寺について、具体的な情報を見ていきましょう。
知多四国七十六番雨宝山如意寺真言宗豊山派の基本情報
本尊 | 地蔵菩薩(じぞうぼさつ) |
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開山 | (中興開山)憲誉法印 |
開基 | 不詳 |
御本尊真言 | おん か か か びさんまえ そわか |
御詠歌 | 有難や 六道能化 地蔵尊 諸仏にまさる 慈親貴とし |
住所 | 〒478-0015 愛知県知多市佐布里地蔵脇13-1 |
電話番号 | |
ホームページ | |
公共交通機関 | 知多バス「佐布里保育園」から約0.2㎞ |
札所までのアクセス | 74番密厳寺からすぐ/78番福生寺まで約2.8㎞ |
地図 |
如意寺のミニ由来
- 元暦元年(1184年)後鳥羽天皇の勅願寺として創建された。
- 応永15年(1408年)風害により大破した伽藍を憲誉法印が再建。
- 戦国時代、兵火で伽藍や寺宝を焼失。
- 昭和63年本堂が火災で焼失。平成6年に再建。
- 平成16年十王堂建立。
- 「雨乞いの本尊」として数多くの霊験が伝えられている。
- 現在は無住のため、73番正法院が管理し納経も正法院で行っている。
由来を違う角度から深掘りしてみた
憲誉法印が、風害により大破した伽藍を再建したのが、応永15年(1408年)ですので室町時代になります。
室町時代は、大陸からこれまでの大工技術を、飛躍的に発展させた大工道具が二つ伝わってきました。
- 大鋸(おが)と呼ばれた製材用の縦型のノコギリ
- 台鉋(だいかんな)と呼ばれた木の表面をなめらかにするカンナ
この二つの大工道具は、製材法そのものを根底から変える、画期的な大工道具だったそうで、建築技術の発展に大きく貢献したとされます。
憲誉法印らも、これらの道具を使って、伽藍を再建したのかもしれませんね。
それでは、実際に如意寺を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきましょう。
写真で見る如意寺
山門
朱色の山門
如意寺には山門が二つあり、正面に建つ朱色のほうがより古い山門となっています。風格ある朱塗りの建築が、往時の栄華を誇っているかのようです。
平成16年に建立された十王堂
本堂は昭和63年の火災で焼失するまで知多市最古の建造物だったとのことです。
火難に遭うまで如意寺の本堂は、知多市で最も古い建造物でした。そして現在、72番慈雲寺の観音堂が、知多市の岡田地区で最も古い建造物になります。
72番慈雲寺の御本尊は千手千眼観世音菩薩。観音堂は、岡田地区で最古の建造物となります。また「兼光の刀」「一色禅門悼文」などが寺宝として大切に保管されています。そして門前にある石柱には、草書の大家として有名な白水老師の大作が刻まれています。
本堂には、中央に御本尊の地蔵菩薩、右側に弘法大師、左側には興教大師が祀られています。
75番誕生堂と76番如意寺の御朱印は、73番正法院でまとめていただけます。
これで、佐布里五ケ寺の参拝を終えましたので、続いて78番福生寺へ向かいます。
76番如意寺から78番福生寺へのルート
如意寺(佐布里五ケ寺)から福生寺までは3㎞程です。道中には、学校がありますので、登下校中の児童生徒には十分お気をつけください。
佐布里五ケ寺駐車場を出発し、突き当りを左折します。
一時停止を右折です。
新知東町2丁目の交差点を右折します。
こちらの一時停止を左折します。
新知東町1丁目の交差点に駐車場があります。
近くにある飲食店
77番浄蓮寺と同様です。詳しいお店については下記をご参照下さい。
77番浄蓮寺は、昭和17年に宗教団体法が施行され全国的に寺院の法人化がすすめられた際に浄蓮寺となったとのこと。また七十七歳の喜寿という語呂合わせから、七十七番には「長寿箸」「中風除箸」があります。
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最後に・・・
如意寺は、かつて広大な寺領を誇り、隆盛を極めたと伝えられていますが、本堂正面に建つ朱色に塗られた山門が、当時の栄華の一端を想像させてくれます。
以上【知多四国76番如意寺の由来・見どころ・回り方(朱塗りの山門など)】でした。