28番永寿寺について
車がまだ普及していなかった時代、知多四国霊場では最も厳しい山越えの難所で、人々はそれぞれの願いを心に秘め、厳しい山道を越えて行ったと伝わっています。
同行二人、弘法大師と一緒に歩く弘法道(遍路道)は、苦しいときこそ「南無大師遍照金剛」を唱えながら、力を付けられたそうです。
では、知多四国28番永寿寺について、具体的な情報を見ていきましょう。
知多四国二十八番浄光山(じょうこうざん)永寿寺(えいじゅじ)西山浄土宗の基本情報
本尊 | 阿弥陀如来(あみだにょらい) |
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開山 | 大応空悦上人(だいおうくうえつしょうにん) |
開基 | 大応空悦上人(だいおうくうえつしょうにん) |
御本尊真言 | おん あみりた ていせい から うん |
御詠歌 | 欲心を 只一筋に 切山の 永寿の人は 弥陀の功徳ぞ |
住所 | 〒470-2414 愛知県知多郡美浜町豊丘西側35 |
電話番号 | 0569-82-1147 |
ホームページ | |
公共交通機関 | 海っ子バス「乙方」から約1.6㎞ |
札所までのアクセス | 開山所禅林堂から約2.6㎞/29番正法寺まで約2.8㎞ |
地図 |
永寿寺のミニ由来
- 天正10年(1582年)永寿寺のある辺りは山深い地だったが、戦乱の時代この地に落ち延びた武士が、山を切り開いて造った集落だと伝えられる。
- 寛永元年(1624年)に地福寺を合併。
- 寛政8年(1796年)法地へ昇格。
- 平成6年本堂を改修。
- 平成10年境内整備。
由来を深掘りしてみた
知多四国霊場を巡拝していると、行基作の○○、△△は行基作という文言をよく見るようになります。
行基と聞いても、きっと偉い人だったんだろうなという位の認識しかないため、改めて調べ直してみました。
行基は、668年~749年に生き、庶民に仏教を広めた人ですが、それだけにとどまらず、
橋を造って交通の便を良くしたり、農民の暮らしが良くなるよう池や溝を造ったりしたそうです。
一方で、奈良の大仏造りにも参加した記録が残っていますので、そういった面においても秀でたものがあったということですよね。
永寿寺で大切に護られている薬師如来も行基作と伝わっています。
それでは、実際に永寿寺を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきましょう。
写真で見る永寿寺
駐車場は普通車であっても問題なく停められますが、永寿寺周辺の道幅が狭いため車の場合は軽自動車が無難です。
境内へと進んでいくと
左手に水屋
右手に庫裡。
すぐ隣に御本尊阿弥陀如来が安置されている本堂がありました。
さらに進むと参拝者の福寿無量を祈願する「ことぶき観音」の姿が。身長2m、台座からだと3.5mにもなる大きさの聖観音です。そしてその先に何やら大きな看板が立てかけられていましたので近づいて読んでみると、
何と、薬師堂(弘法大師堂)が平成31年4月火災に見舞われ全焼したとのこと。。。数年経過していますが、よく見てみると黒いすすが所々に残っているのが見受けられ、思わず言葉を失ってしまいました。。。
大師堂の一刻も早い再建を願うばかりです。
明治時代に実際使用されていた消防ポンプです。
庫裡玄関の軒下に、明治時代に使用されていたケヤキ製の消防ポンプがあります。「切山」という地名が書かれていますが、落武者が山を切り開いてこの地を開拓したことがその地名の由来となっているそうです。
既述の通り、行基作と伝わる仏像を祀る寺院は、永寿寺以外にも知多四国霊場の中に多くあります。例えば、南知多町内にある45番泉蔵院の阿弥陀如来もその内の一つです。
45番泉蔵院の弘法さまはだるま弘法と呼ばれています。御祈祷を済ませ、授かっただるまは持ち帰ります。そして無事願いが叶えば両目を入れて奉納します。境内には両目の入っただるまがあちこちに奉納されていて願いを託した人たちの喜びが伝わってきます
28番永寿寺から29番正法寺へのルート
しばらくお待ちください。
近くにある飲食店
【魚魚魚】
愛知県知多郡知多郡美浜町豊丘原子18
0569-82-5558
【マリンステージ】
愛知県知多郡美浜町豊丘原子7?1
0569-82-4355
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最後に・・・
かつて永寿寺は、旧暦10月8日に薬師如来の縁日が行われ多くの参拝客で賑わったとのこと。近い将来弘法堂が再建され、かつての賑わいを取り戻されることを心から願っています。。。
以上【知多四国28番永寿寺の由来・見どころ・回り方(切山の消防ポンプなど)】でした。