10番観音寺について
10番札所観音寺は、地域の人の篤い信仰に見守られ、支えられてきたお寺です。
ご本尊の聖観世音菩薩は7年ごとのご開帳となっています。
では、知多四国10番観音寺について、具体的な情報を見ていきましょう。
知多四国第十番福聚山(ふくじゅざん)観音寺曹洞宗の基本情報
本尊 | 聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ) |
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開山 | 不詳 |
開基 | 不詳 |
御本尊真言 | おん あろりきゃ そわか |
御詠歌 | 慈悲の目に 衆生見給ふ 観世音 詣る人々 生路迷はず |
住所 | 〒470-2104 愛知県知多郡東浦町生路狭間26 |
電話番号 | 0562-83-1797 |
ホームページ | |
公共交通機関 | JR石浜駅・東浦駅から約1㎞ |
札所までのアクセス | 9番明徳寺から約1.6㎞/11番安徳寺まで約2㎞ |
地図 |
観音寺のミニ由来
- 寛文3年(1663年)観音堂が創建されたが、村人が畑仕事の前後に手を合わせる辻堂(道ばたに建っている仏堂のこと)だった。
- 人々の信仰の篤さにより知多四国霊場の一つになった。
- 昭和17年に昇格して観音寺となった。
由来を深掘りしてみた
観音寺の観音堂が創建された寛文3年(1663年)当時は、農業が経済の基盤でした。
時の幕府は、「慶安の御触書」によって、米作りを中心とした農作業を徹底的に推し進め、厳しい年貢の取りたてによって、農民の衣食住にまで規則を設けたという歴史的事実があります。
そのような環境下ですので、きっと人々の心にも様々な思いが交錯していたと思うのですが、
畑仕事の行き帰りに手を合すことのできる辻堂の存在が、凄く大きかったということは想像に難くありません。
人々の信仰心の篤さから知多四国霊場10番目の札所になったことが、それを物語っています。
かつて観音寺は、生路の地域の人々の“癒しの場”“心の拠り所”となっていたということではないでしょうか。
それでは、実際に観音寺を参拝させていただいたときの様子を、写真を交えながらご紹介させていただきます。
写真で見る観音寺
2~3台停められる駐車場がありますが、道中が狭いため運転には細心の注意が必要です。
観音寺は非常に小さなお寺です。その分、由緒どおり地域の人たちの篤い信仰によって、知多四国霊場の一つに数えられるようになったことがよく分かります。また、本尊の聖観世音菩薩は行基作と伝わっています。
知多四国霊場を回っていると、観音寺の聖観世音菩薩以外にも行基作と伝わる仏像に出逢うことができます。美浜町にある28番永寿寺の薬師如来もその内の一つです。
28番永寿寺周辺は、かつては山深い地でした。戦乱の時代、この地に落ち延びた武士が、山を切り開いて造った集落だと伝えられています。永寿寺の庫裡玄関の軒下には、明治時代に実際に使用されていたケヤキ製消防ポンプが残されています。
こちらは観音寺にある「びんずる(賓頭廬)さま」の木像です
堂内左手に安置されている十六羅漢のひとり「賓頭廬さまの木像は、自分の傷む部位、患部と同じ場所をさすると治るとされています。但し、2021年4月現在、防犯上のため施錠されており、ご利益をいただくことはできませんでした。
観音寺は完全に無人で、令和3年4月現在は、常照寺が管理されています。
常照寺は、観音寺から徒歩2分程度離れた場所にありました。
こちらが納経所です。ちなみに自動扉でしたので一瞬ビックリしました!
こちらの超近代的な納経所で御朱印を貰いました。そのついでに新玉ねぎも100円で販売されていましたので購入させてもらいました。
観音寺と常照寺のあまりの違いに驚きつつも、御朱印をいただきましたので、次は11番札所安徳寺へ向かいます。
10番観音寺から11番安徳寺へのルート
観音寺から安徳寺までは、距離にしておよそ2㎞。比較的短距離ですが、狭い道幅の道路を通りますので、運転には十分ご注意下さい。
366号線を半田市方面に進み、右手に(株)藤江不動産の建物があるこちらの交差点を右折します。
右折後最初に曲がる道を左折します
しばらくすると右手に安徳寺の“のぼり”や石柱門や見えてきます。少し狭いですが坂を登って境内に車を停めることができます。
近くにある飲食店
【カフェヨシノ 東浦店】
愛知県知多郡東浦町生路浜田6-1
0562-84-0880
【まろうど】
愛知県知多郡東浦町生路坂下41-2
0562-84-1401
【すき家 366号東浦店】
愛知県知多郡東浦町生路前田20
0120-49-8007
知多四国のおすすめ本
このブログを作りにあたって、たくさんの知多四国に関する本を参考にさせていただきました。その中でも特におすすめの書籍等を厳選し、ご紹介させていただきます。
→知多四国のおすすめ本
最後に・・・
常照寺を訪れたのは、完全に無人となった観音寺を参拝させてもらった直後。納経所の自動ドアが開いた瞬間は、観音寺とのギャップに驚きしかありませんでした。。。
以上【知多四国10番観音寺の由来・見どころ・回り方(御朱印は常照寺で貰えます)】でした。